太明コラム

古い家はどうして寒い?リフォーム前に知っておきたい「寒い」理由

古い家ほど家の中が寒々としている事も多々あります。
古い家はどうして寒いのでしょうか?
断熱対策やリフォーム前に、知っておくと便利な「古い家が寒い理由」をご説明します。

冷気はどこからやってくる?

まず、最大の敵である「冷気」はどこからやってくるのでしょうか?
ドアや窓を閉めていれば、外の冷気は入ってこないと思われがちですがそうではありません。冷気は「そこかしこから」入ってくるのです。

・冷気は床から壁へ駆け上がる
床下には外から冷たい空気が入ってきます。この冷たい空気は、部屋の空気に温められ、壁の中に入ってきます。

暖められたといっても「暖かい空気」ではなく、ほぼ冷たい空気のままなので、壁の中を通る冷たい空気に、中の空気が冷やされてしまいます。

古い家の壁には、気流止めも断熱材もないため、冷たい空気が家全体を覆うため、壁や廊下が「ひんやり」するのです。
また、屋根裏も冷気の侵入ルートなので、上から下から、冷気はどんどん部屋を冷やしてゆき、結果的に「寒い家」となるのです。

・窓から侵入する冷気が寒い”コールドドラフト現象”
古い家が寒い原因の多くは「窓」にあります。
古い家の窓は、基本的に雨風が凌げれば良い、という考えから、多くの家庭で一枚窓が使われています。

つまり防寒について全く考慮がされていない作りであったので、外から冷気が入り込むと、窓ガラスから冷気が入り込んで来るのです。

窓辺の冷気は、冷たい風となって暖められた室内の下の層に入り込みます。この空気は実際の体感温度よりも「ひんやり」と感じる事が多く、この現象を「コールドドラフト現象」と言います。
暖房をつけているのに、どこか部屋がひんやりするのはこの現象が原因とされています。

・古い家には「すきま風」はどこから来るのか?
コールドドラフト現象以外でも、どこからか冷たい風が吹き込んでくる「すきま風」があります。
古い家につきものである、すきま風は「経年劣化による建物のゆがみ」が原因です。

床や壁、屋根などにできたすき間から冷気が家の中に入り込みます。
経年劣化で生じたすき間は一か所ではないので、古い家ほど、あらゆるところですきま風が発生して、底冷えのする家となってしまいます。

・建物が冷えている場合もある
古くて寒いのは、一軒家だけでなく、古いマンションやアパートにも該当します。
鉄筋コンクリートで建築された古いマンションなどは、コンクリートそのものが冷えやすい素材であるため、一度冷え込んでしまうとなかなか暖めることができません。

部屋を暖めても、建物に冷気がためこまれているので、室内は寒いままとなります。
また、古い木造アパートは、古い一軒家同様、経年劣化による建物のゆがみで、すきま風や冷気の入りやすい状況となります。

このように、集合住宅でも「古いタイプの建物」は「寒い」と結論付けられます。

寒い家にはリフォームで対策を!

古い家に住んでいるのは、どちらかというと高齢者が多く、リフォームをする、という考えにはあまり至らない傾向にあります。
寒い間だけガマンすればいい、というわけではなく、冬の寒さは、ヒートショック現象を引き起こす危険性もあります。

また、寒暖の差はヒートショックだけでなく、風邪やインフルエンザなどの体調不良の原因にもなりかねませんので、リフォームなどで対策することがお勧めです。

・お風呂場のリフォーム
お風呂場は寒暖の差による血管の伸縮で脳卒中や心筋梗塞を引き起こすヒートショック現象が起きやすい場所なので、寒暖の差をなくすリフォームが必要です。

脱衣所に断熱材を入れる、お風呂の床をタイル地から乾燥しやすい素材にする他、手すりなどをつけるなど
バリアフリー対策も一緒にすることをおすすめします。

・窓を二重窓にする
コールドドラフト現象を防ぐためには、窓を二重窓にすることで対策できます。
断熱効果の高いサッシや、特殊ガラスなどで二重窓にリフォームすることで、外からの冷気を遮断するばかりでなく、夏の暑さ対策にもなります。

また、二重窓のサッシには乾燥剤が入っているので、結露防止にもなります。
窓ならあまり大がかりなリフォームは必要ないので、まずは防寒対策に導入してはいかがでしょうか。

[まとめ]古い家はなぜ寒い?古い家と新しい家の違いは「断熱」にあり?

「古い家は寒い」ですが「新しい家」はどうでしょう?
新築の家が「寒い」という話はほとんど聞きません。
最近は「断熱効果」のある家作りが主流であり、壁にも窓にも断熱効果のある素材を使用しています。

断熱効果のある家は、夏の熱さも防ぐ遮熱効果も期待できるため、新しい家は「冬暖かく夏涼しい」というコンセプトに建築される事が多いようです。
まずは、可能な場所からリフォームを検討し脱・寒い家を目指しましょう。

リフォームをご検討中の方は「太明」にお気軽にご連絡ください!

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