太明コラム

暑さを乗り切るためにできる工夫とは?【後編】

夏になると「猛暑」という言葉が当たり前になるくらい、毎年異様な暑さに見舞われる日本列島。
焼けつくような外に出るのも危険ですが、家の中も安全ではありません。
家の中で過ごしていても熱中症のリスクが大きいのです。
この暑さ、どうにかならないものでしょうか?
ちょっとした工夫で暑さを乗り切るためのポイントをまとめてみました。

こちらの記事は後編となります。

複層ガラスにリフォームする

リフォームを視野に入れているなら、思い切って窓を複層ガラスへリフォームするという手もあります。

複層ガラスは夏の熱をシャットアウトして涼感を保ち、冬は冷気をシャットアウトして温かさを逃がさないという特徴があります。
さらに紫外線もカットしてくれるので、暑さ対策にはピッタリの窓なのです。

複層ガラスは特殊なガラスを使わずとも、二枚のガラスの間にある中空層のおかげで十分な断熱効果を得る事ができますが、より高性能な複層ガラスも存在します。
それは通常のガラスよりも遮熱性の高いLowガラス(遮熱複層ガラス)を使用した複層ガラスです。

Lowガラスとは、特殊金属膜をコーティングしたガラスで、優れた断熱性能と遮熱性能を持ち合わせているのが特徴です。
遮光カーテンと組み合わせると、遮熱効果はさらに高まり、エアコンの節電効果が期待できます。
Lowガラスは安いガラスではありませんが、長い目で見ると家や家族を守るメリットの方が大きいのでおすすめです。

五感で涼を感じるゆとりも

「猛暑」とまではいかずとも、昔から日本の夏は蒸し暑いものでした。
エアコンなどがない昔の人は、暑い夏をいかに涼しく過ごすかに心血を注ぎ、結論として「五感で涼を感じる工夫」を編み出しました。
その古式ゆかしい風習をご紹介します。

・風鈴

チリンチリンと耳にやさしい風鈴の音色は、日本を代表する夏の風物詩です。
江戸時代には夏になると風鈴売りが良い音を響かせて風鈴を売り歩く様子が落語や浮世絵などで残されていますが、
現在でも夏になると風鈴を飾る家庭は少なくありません。
風鈴の音には「1/Fゆらぎ」という人間の脳内にアルファ波を発生させやすい音が含まれており、音を聞くだけでリラックス効果を得られるというデータもあります。

・打ち水

道路に水をまき、浄化する際の気化熱で温度を下げるという「打ち水」は、実際に温度を下げる効果を期待したものです。
打ち水をすることでマイナス2度ほどの気温を下げることができると言われています。
朝夕に打ち水をするのがベストタイムで、気温が高すぎる日中は却って温度を上げるだけなので注意が必要です。

・籐製品やゴザなどで涼を得る

寝る時に手や足が火照った時や、ゴザや籐でできた敷物を敷くと、ひんやりとした体感を得る事ができます。
寝苦しい夜など、寝具として利用すると、エアコンほど冷えすぎず心地よい眠りを誘発すると期待されています。

暑さを乗り切るためにできる工夫まとめ

暑さを乗り切るためにできる工夫は以下の通りです。

・「暑さ」の正体と原因を知る
・窓に遮光カーテンや日除けなどの工夫をする
・複層ガラスへリフォームする
・古来よりある「五感で涼を感じる方法」を取り入れる

リフォーム以外はすぐにでも実践できるものばかりです。
まだまだ続く猛暑、できることからいろいろ工夫して暑さを乗り切りましょう。

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