太明コラム

もしものときの災害に備える家づくり~台風編①~

日本は台風大国と言われるくらい、毎年大きな台風が上陸し、その爪痕を残していきます。
2019年には「かつてない被害をもたらす規模の台風」が10日と空けずに二度も上陸しました。

その被害は千葉県の房総地方の自治体に大きな被害をもたらし、特に屋根の損壊や風による家屋の損壊は連日ニュースにもなったほどです。

台風シーズンは繰り返しやってきます。
もしものときの災害の備えるためには、何をしたらいいのでしょうか?
台風による被害、台風が来る前にやっておくこと、台風通過後の重要なチェックなどについて知っておきましょう!

台風は家にどんな被害をもたらすのか

台風による被害はまず「強風」と「大雨」が起因しますが、特に「強風」は台風が通過した後でも「吹き戻し」という現象があるため、油断なりません。
具体的な被害例を下記にまとめました。

・雨漏り
屋根や天井などの劣化部分から雨が染み出し、雨漏りを引き起こします

・飛来物による家の破損
台風による強風は、風向きの方向が渦を巻いているため、何がどこへ飛んでいくか予測がつかないうえに、思わぬものをなぎ倒し、吹き飛ばすパワーがあります。
例えば庭のゴミ箱が飛んできて窓ガラスが破損した、トタンの切れ端が窓ガラスを直撃した、屋根瓦が飛んで隣の家の窓を割ったなどの被害があります。

・門やシャッターが壊れる
蛇腹タイプの門が道路にはみ出してしまったり、ガレージのシャッターがめくれ上がるなどの被害もあります。
シャッターの場合は、壊れたことをきっかけに、シャッターの中にあるものも風で飛ばされることがあるので注意が必要です。

・屋根や瓦が飛ぶ
瓦は非常に飛びやすい素材です。瓦が飛んでしまうと、周囲に被害をもたらすばかりでなく、屋根の劣化や、屋根そのものが飛んでしまう危険性があります。
また、瓦は一度破損するとすぐに葺き替えができるものではなく、同様の被害が多い場合には何年も待たされることがあります。
2020年の令和元年房総半島台風では、瓦屋根の古い住宅地だったがために、瓦が飛び、多くの家屋で屋根の上にブルーシートが掛けられました。

・庭木が折れて家が壊れる
大きな庭木が折れて、その枝で窓ガラスの破損や、家の壁が壊れるなどの被害があります。
また、ガーデニングの装飾品が風で飛んでしまうなどの被害も報告されています。

台風が来る前に備えること

台風が来る前に備えることとして、何ができるでしょうか?
事前の対策を見てみましょう。

・窓に飛散フィルムを張る
台風などの強風では、窓ガラスが割れる被害が多くあります。
とんだ瓦が当たって割れる、外から何かが飛んできて割れる、風が強すぎて割れる、など、その原因は様々です。
二重ガラスなどの対応をしていれば屋内に割れたガラスが飛び散るなどの被害が少なくなるのですが、リフォームなどが間に合わないようなら、飛散防止フィルムを張るだけでも、
窓ガラスの飛散を防ぐことができます。

・庭、ベランダ、バルコニーなどに置いてある物を室内へ移動させる
強風下では、風向き関係なしに、何がどこへ飛ぶか分からない状況になります。
特に、家屋が密接になっている場所では、自分の家から飛んで行ったものが、ご近所へどんな被害をもたらすか、想定できません。
台風が接近してきたら、外に置いてあるものは、なるべく中に収納するようにしましょう。

・開口部を中心に台風対策を実施する
台風は強風だけでなく、大雨が降る場合もあります。
自治体が配布するハザードマップで自宅が浸水する危険性がある家の場合、台風が近づいてきたら、ガレージやマンションの入り口など開口部からの浸水を阻止しましょう。
ホームセンターで土のうを購入しておくか、40リットルのゴミ袋と水で簡易土のうを作って、ガレージやマンションの入り口などに置くことがおすすめです。

もしものときの災害に備える家づくり~台風編②では、「台風の「後」が家の明暗を分ける理由」について、ご紹介させていただきます。

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