太明コラム

台風対策!もしもの備えは大丈夫?【家周り対策編②】

日本は古来より台風の多い国ではありますが、ここ数年の異常気象の影響で毎年のように「想定外」の台風がやってきては、大きな爪痕を残していきます。

台風のコース次第では甚大な被害になるところもあり、時には命に関わる選択を強いられる場合もあります。

ただし、大地震とは違い、台風はある程度の規模と接近の時期が予測されており、直前でも台風に備えることができます。
台風が接近してくるその時、家の備えは大丈夫ですか?
台風接近に併せて準備できる家周りの対策や、家の中を守る対策について見てみましょう。

今回の記事では「台風接近中の家を守る備え」について紹介します。

台風がもたらす被害には停電や浸水など、家の中にも及びます。
被害を最小限に抑えるためにできることをご紹介します。

●家の中で備えること

家の中で備えることを下記にまとめました。

(1)浴槽やバケツに水をためておく
台風が通過した後によくある被害の一つに「断水」があります。
生活に欠かせない水が供給されないことは、被災後の生活の中でダメージ倍増します。飲料水はもちろん、トイレにも水を使います。

万が一に備え、浴槽に水をためておくことはもちろん、ペットボトルやタンクなど、空いてる容器に水をため込んでおくようにしましょう。

(2)氷を多めに作る
台風の季節はまだ気温も高く、台風一過ともなると真夏並みに気温が上昇することがあります。
そんな中、急な停電で冷蔵庫が使えなくなってしまうと、中の食糧が急速に傷んでしまいます。

また、蒸し暑い中、クーラーが使えないとなると熱中症になる恐れもあります。
このような場合を想定して、できるだけ多くの氷を作り、市販の保冷剤を冷凍しておくことをおすすめします。

(3)浸水による電気のショートに気を付ける
台風が多くの家屋に浸水被害をもたらします。
その中で多いケースが、つないだままのコンセントからの漏電やショートです。

万が一避難することになった場合は必ずブレーカーを落とし、電気器具のプラグからコンセントを抜いて、家の電源が完全に落ちた状態で避難しましょう。

電気スイッチが入ったままの電気器具がある場合、停電後に再度通電する際、配線から火災が発生する恐れがあり危険です。
特に、木造の古い家屋の場合漏電がしやすい環境であり、かつ火災の被害も受けやすい環境であるため、特に注意が必要です。

(4)浸水から家財道具を守る
自宅が河川の近く、もしくは低地に建てられている場合は、より一層浸水に対しての備えが必要です。
大事な家財道具や電気製品等、可能な限り二階や高いところへ移動して被害を防ぎましょう。
持ち運びが不可能な場合は、貴重品だけでも水にぬれないところへ移動させます。

(5)河川の水位を常に把握する
天気予報やテレビのニュース以外でも、最近はスマートフォンなどで近所の河川の水位や、干潮・満潮に合わせた数時間後の予測水位も調べることが可能です。
自治体のハザードマップを参考に、近くの河川が氾濫しそうであれば早めの対策を講じることもできます。
危険水位が予測されるのであれば、早めに避難することが推奨されています。

■家の周り対策まとめ

台風接近に備えた家周りの対策をまとめました。

・風で飛ばされないように家の周りにあるものを片付ける
・排水溝や側溝は常に水回りを良くしておく
・庭の木は日頃から剪定をしておく
・自転車は倒しておく
・三輪車は室内へしまっておく
・オートバイにはカバーをかける
・雨戸やシャッターを閉める
・浴槽やバケツに水をためておく
・氷を作り保冷剤を冷やしておく
・電気ショートに気を付ける
・家財道具や貴重品は浸水しない高いところへ避難させる
・河川の水位をチェックする

台風は避けられませんが、台風の被害を最小限に食い止めることは可能です。
早めに行動し、台風から家を守りましょう。

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