台風シーズン突入!台風後に困らないお家の台風対策【後編】
日本はもともと台風の多い国でしたが、地球温暖化による異常気象により、思わぬ時期や想定外の規模の台風が発生するようになりました。
台風の進路が読めないこともあり、台風の影響で梅雨前線や秋雨前線が刺激され、集中豪雨やゲリラ豪雨なども起きやすくなっています。
その爪痕による被害は甚大で、何十年に一度の災害に見舞われる地域もあり、もはや他人事ではありません。
台風による被害を少しでも抑えるためには、家の台風対策が必須です。
台風シーズン突入を迎え、台風後に困らないためのお家の台風対策をまとめてみました。
屋根が飛ぶとご近所リスクが増える
台風によって屋根が飛ばされると、困るのは自分たちだけではありません。
屋根が飛んで行った先にもリスクが生じます。
たとえば、飛んだ屋根や落ちた瓦が近隣の家の塀や植木を破壊した、車を壊した、人に当たり人的被害を与えてしまった、などです。
飛んでいった屋根の撤去も大変ですが、壊したものへの補填も深刻です。
また、屋根だけでなく、雨どいや雨戸も同様です。
住宅密集地では、隣家との距離も近いので、思わぬ被害が及ぶこととなり、近隣との付き合いにも影響を及ぼしかねません。
被害を出さないためにも、日頃から屋根をはじめ、家周りのメンテナンスをしっかりと行いましょう。
台風対策をしっかりとしよう!
台風から家を守るためには、台風が来る前に台風対策をしっかりとしておくことです。
被害の出やすい箇所の台風対策をまとめてみました。
・屋根はこまめにメンテナンスを
一番被害が大きいのは屋根が台風によって屋根や瓦が飛んでしまうことです。
屋根が壊れてしまう原因のひとつに「棟板金」の「貫(ぬき)」という木材が指摘されています。
棟板金は「貫(ぬき)」に釘で止めてあるものですが、貫の腐食に伴って釘がゆるくなり、台風のような風の衝撃があると、抜けて外れ、屋根が壊れたり、飛んでしまったりします。
瓦葺の場合は、経年劣化により瓦の取付が緩み、瓦が飛ばされたり、落下する危険があります。
屋根は一番風雨にさらされる箇所で、10年ごとのメンテナンスを推奨されています。10年経過していない場合でも、大きな台風が来たあとは何もなくても点検をおこない、こまめなメンテナンスを実施することで台風による被害を防ぐことが可能です。
・雨戸はリフォームも可能
雨戸は雨風から家を守ってくれる扉です。
レールが曲がってガタついてしまっていたり、雨戸そのものが傷んでいると、家の中に雨水が侵入してカビや腐食の原因となります。
雨戸の交換が必要となったら、雨戸だけのリフォームもおすすめです。
例えば、高齢者のいる家庭ではリモコンで開閉ができる電動シャッターが便利です。また、雨戸がなかった家でもブラインドシャッタータイプの雨戸も簡単に取り付けが可能です。
どちらの取付も工事が必要となりますが、万が一の時に故障している雨戸よりも、雨戸を雨戸として機能させることが重要です。
・防犯ガラスは台風も防ぐ
台風で窓ガラスが割れないようにするには、防犯ガラス、耐震ガラスなどの丈夫なガラスが役に立ちます。
これらのガラスは多少の衝撃では割れにくいほか、万が一割れても破片が飛び散らず、被害を最小限に抑えることができます。
可能なら二重ガラスを導入すると、安全性も防犯性もアップします。
すぐにガラス交換ができない状況なら、飛散防止フィルムでも効果が期待できます。飛散防止フィルムはホームセンターなどで購入が可能です。
リフォームで電力と水を確保して台風後に備える
台風被害が大きい場合は、ライフラインが止まってしまうこともあります。
家に被害はなくても、電気や水が通らなければ生活が困難です。
建て替えやリフォームをする際は、最低限のライフラインを確保できる家づくりもポイントです。
例えば、太陽光発電を備えておく、水道配管内にタンクを設ける、雨水タンクを設けるなどです。
特に生活だけでなく生きていく為にも水は必要不可欠なので、自宅用の水タンクがあると、いざというときに役に立ちます。
自治体によってはタンク設置の補助金制度を受けられるケースもあるので、確認してみてください。
台風後に困らない家対策のまとめ
台風後に困らない家対策は「こまめにメンテナンスをする」ということに尽きます。
台風の猛威は、家の弱っているところを直撃します。
屋根、雨どい、雨戸、窓、外壁。いっけん丈夫そうでも、経年劣化が進んでいるかもしれません。
台風から家を守るために、あらゆるところに目をひからせ、修理やリフォームで万全にしましょう。
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