たいめいる

たいめいる vol.54 2015年4月号

品川区の建具屋太明が毎月発行しているフリーペーパー「たいめいる」
「たいめいる」は地域の方やお客様にお配りしているフリーペーパーです。

Web版「たいめいる」2015年4月号をお届けします。

今月の表紙

表紙を飾るのは、カメラが趣味の社長が撮影した今月の1枚。

大田区立宝来公園の山吹 たいめいる2015年4月号

大田区立宝来公園の山吹
東急多摩川線田園調布駅から南西に6分ほど歩くと見えるのが、武蔵野の面影を忍ばせる閑静な大田区立宝来公園。前身は大正14年、その後は昭和19年に造成整備され今に至ります。その園内に咲く「山吹」の黄色がとても鮮やかです。


コウジーコーナー vol.60 放置すると大変! キッチンの水漏

以前から水漏れを放置していたために、木部がとうとう腐って、床をつたい水が出てきてしまいました… そこで今回は、キッチンの交換と床の貼替えのご依頼をいただきました。

品川区の建具屋太明,施工例,キッチンの水漏れ,コウジーコーナー

スタッフコラム

休日にいかがでしょう vol.10
単位展 ーあれくらい それくらい どれくらい?

私たちの身の回りには様々な「単位」があり、日常生活で欠かすことができません。

秒や分などの時間、長さを測るメートル、重さを量るグラム。

そのままでは捉えにくい世界に一定の基準を設けて、比較や共有を可能にした知恵と思考の道具。

それが「単位」です。世界共通の単位もあれば、日本の生活に深く根付いている畳のサイズや坪数などの尺貫法。

また、お金の単位である通貨も国や地域によって様々です。また、近年ではパソコンや携帯電話の普及で、ピクセルやバイトなどデータの大きさを表す新しい単位も生まれています。

品川区の建具屋太明,たいめいる

現在、東京ミッドタウン・ガーデン内の21_21 DESIGN SIGHTにて開催中の「単位展」は5月31日まで。様々な単位を、目で見て、直接触れて、体を通して実感することができます。装置上に手で球体の形を作ると…その大きさに近い球体の物体(りんご、みかん、地球儀、だるま…)などが画面に表示されます。他にも、色々な単位を、様々なデザインで表現された展示が多数あり、小さなお子さまから、大人まで誰でも楽しむことができます。(太田 敏明)

単位展ーあれくらい それくらい どれくらい? 公式サイト


読書のススメ vol.36
赤めだか
立川 談春/著 (扶桑社)

品川区の建具屋太明,たいめいる

実は数年前に購入していた本ですが、今度のドラマ化される前に、自分の感覚で感じたいと慌てて読みました。

最近は、ドラマなどにも出演されている談春さんですが、やはり落語のような語り口で、とてもテンポがよく、あっと言う間に読み終わってしまいました。

この本で、芸の道の大変さを改めて知る事ができました。

現代においては、「ブラック企業」などと、職場環境の善し悪しをいうことがありますが、この芸の道には、それではすまないような驚きのエピソードがたくさん出てきます。談志さん曰く「修行とは矛盾に耐えることだ」という言葉にすべてが集約されています。

家事の指示たるや、どうあっても覚えられないようなスピードで畳み掛けられ、これが毎日のこととなると、パニックになるのもわかる気がします。実際、半年で辞めてしまったお弟子さんもいました…

ただ、この本の冒頭で、中学卒業間近に上野鈴本へ落語を聞きに行った時、立川談志さんの言葉を聞くシーンがあります。

そこで「落語とは人間の業(ごう)の肯定である」という言葉が語られます。

忠臣蔵で敵討ちを取った英雄よりも、逃げ出してしまったダメな人たちを主人公とするのが落語であると。

だからこそ、キッチリ何かが出来る事よりも、先程のような「矛盾」と対していく中で、どのように考え、対応していくかを談志さんに鍛えられていたのかも知れません。

実際、この談春さんもダメな感じをたくさん見せつつ、談志さんと向き合い続けます。

きっと実際には大変だったことが、この本の中では感動という大仰なものではなく、話として「すーっ」と入ってきます。

まさしくこの本自体が「落語」のネタのようで、読めば読むほど、人間って面白いと思える一冊です。(開陽丸 武明)


編集後記

いまでこそ、春の陽気が心地よいですが、それは寒さ厳しい2月のこと。

近所を歩いていると、家の前に机を置いて、毛布にくるまる小学生3人が見えます。遊んでるのかと思ったら、なんと宿題でしょうか…お勉強してました! 青空教室にはもっとよい季節があるはずです。(太田 敏明)

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